Mac/Windows/Linuxで利用可能なDB専用GUIツール『0xDBE』について
これまでに、(主に)Amazon Redshiftで活用出来るGUIツールとして『Intellij IDEA Ultimate Edition』や『Aginity』等を紹介して来ましたが、Intellij IDEAを開発しているJetBrain社から別種のDB関連ツールが開発されているという情報を先日知りました。
- Amazon RedshiftのMac OS X向けGUIツールとして『Intellij IDEA Ultimate Edition』のDatabase Toolsを使う | Developers.IO
- Redshift専用 Windows GUIツール『Aginity Workbench for Amazon Redshift』が便利かもしれない件 | Developers.IO
それがこの『0xDBE』と呼ばれるものになります。アナウンス自体は1年以上前からなされていた様で、現在はEAP版(Early Access Program:開発中のため公開されていない製品や技術などを、顧客企業や希望者に提供して使用してもらう事。※参考)として展開されています。IntelliJのDBに関する機能・プラグインを切り出した形となっているらしいです。ちなみに現時点では無償での利用が可能となっています。
- 0xDBE. Database Tools for Higher Productivity
- 0xDBE—SQL開発者、DB管理者向けの新しいIDE | JetBrains ブログ
- JetBrains 0xDBE EAP版ファーストインプレッション FujiiHの部屋/ウェブリブログ
- 0xDBE(@0xdbe)さん | Twitter
今回はこの0xDBEを試しにインストールしてみてどんな感じのものなのかを軽目にご紹介してみたいと思います。
まずはインストーラの入手。上記で紹介しているページにアクセスし、画面右上の『Early Access Program』を押下。
メールアドレスを入力し、規約賛同のチェックを設定した上で『Sign up』を押下。
設定したメールアドレスにメールが届くので、そこからダウンロードサイトにアクセスし、OSに対応したインストーラを入手します。現在は以下OSに対応したものが展開されています。ここではMac版を入手しました。インストーラを起動し、導入開始。
インストール完了後、アイコンをクリック。環境移行に関するダイアログが表示された後(ここは下の『I don't〜』を選択)、
ツールのスプラッシュ画像が表示されます。
初回起動の際には、各種設定に関する選択を促されます。ツールのテーマに関する設定、
エディタのカラーテーマ、
SQLファイルの"方言"(dialect)に関する設定とマスタパスワード。任意の内容をそれぞれ設定し、右下の『Start using 0xDBE』を押下。
下準備はこれで完了です。それでは早速、Amazon Redshiftに関する接続設定を作成してみます。ドライバが無い場合は導入を促されますので、[download]リンクを押下。
ドライバが設定されたら[OK]押下。
接続設定の作成を行います。[+]記号から[Data Source]→[PostgreSQL]と選択。
Amazon Redshiftクラスタの接続設定に関する情報を入力し、[Test Connection]を押下。
以下の様に接続が上手く行った事を確認し、[OK]を押下。
メニューからコンソールを起動します。
コンソール上で任意のSQLを実行してみます。この辺のUIについては基本的にIntellij IDEAのDBtoolと同じですね。
次いで、先日出たばかりのAmazon Auroraについても接続を試してみたいと思います!
- Amazon謹製RDBMS「Amazon Aurora」がリリースされました!!! | Developers.IO
- RDS(Amazon Aurora)のデータをTableauで可視化する | Developers.IO
データソースとしてMySQLを選択し、
Amazon Redshiftの時と同様に(ドライバダウンロードと)接続設定を行います。
特に問題も無く、Auroraのデータに接続する事が出来ました!
またこのツールはWindows版についても展開されています。上記で接続を試みたAmazon Redshift及びAmazon Auroraもこのように問題無く接続・閲覧出来ています。
まとめ
以上、JetBrain社のDBツール『0xDBE』に関するご紹介でした。EAP版ではありますが、多種多様のデータベース及びOSに対応しているという事で使い勝手としてかなり幅広く行けるのではないでしょうか。また、現在は無償で利用可能となっていますが、今後正式リリースされた時にどうなっていくのかと言うのも非常に気になるところです。無償のままある程度利用出来るとなるとかなり有力な候補となってくるような気がしています。こちらからは以上です。